昨年の東京マラソンは、あいにくの雨でしたが、今回(2008,2,17)は快晴、マラソン日和でした。
ボクもいつかはフルマラソンを走ってみたいものです。
マラソンと言えば、ボクの世代では「東京オリンピック」のエチオピアのアベベを思い出します。
1960年のローマオリンピックに裸足で参加したアベベは、当時の世界最高記録、2時間15分16.2秒で優勝した。
エチオピアの英雄となり、マスコミには裸足の王者と呼ばれた。
4年後の東京オリンピックで、アベベは、再び2時間12分11.2秒の世界最高記録で金メダルを獲得した。
アベベは東京オリンピック以外では、1961年6月に毎日マラソン(びわ湖毎日マラソンの前身)出場のために来日している。
このレースの際、アベベは裸足で走ることを主張したが、表敬訪問したオニツカ(現在のアシックス)社長が「日本の道路は危ないので、軽いシューズを提供するから履いてくれ」と説得し、オニツカ製のシューズを履いて参加、優勝した。
オニツカはその後もアベベのもとにシューズを贈り続けていたが、当時はメーカーとの専属契約という概念がなく、
東京オリンピックの際には、なんと、プーマのシューズで参加し、オニツカ社長は苦笑したという。
もし、その時にアベベがオニツカのシューズを履いていたら・・・・。
1964年、東京オリンピックのマラソンで優勝したアベベ選手。
そして東京オリンピックの記録映画を撮った市川崑監督が2月13日、亡くなった。
この映画の中では、アベベの走る姿をスローモーションで、じっくりと撮っている。
市川監督の映画は、どこを切り取っても美しい。合掌。